安置について
2018.03.31
一般には意外と知られていないですが、日本国内では、「墓地、埋葬等に関する法律」により死亡後24時間以内は埋葬、火葬が禁止されていますので、ご遺体は最低1日間安置する必要があります。
病院の霊安室や警察署の霊安室では長時間ご遺体を安置しておけない為、ご遺体の安置場所をまず決める必要があります。
<安置場所>
安置する場所や安置する方法によって手順や金額、残された遺族が準備することが変わってきますので、
葬儀と同様、ご遺体の安置に関しても内容を確認しておく必要があります。
ご遺体を安置する場所には次の3つがあります。
・ご自宅
・斎場や葬儀社の安置室
・民間業者の遺体保管場所
ご自宅での安置
少し前までは、ご自宅での安置が一般的でした。 ご自宅で安置する場合は、仏壇のある部屋がよいとされていますが、仏壇が無い場合は、冷房が効く部屋にします。 布団を敷き、その上にご遺体を寝かせますが、その際、腐敗を防ぎご遺体の状態を維持するためドライアイスなどで冷やします。
費用
ご自宅での安置の場合、施設利用料や付き添い費用が発生しませんが、
ドライアイスや「枕飾り」の用意をする必要があります。
ドライアイス費用は一日10,000円前後、「枕飾り」は5,000円~40,000円ほどかかります。
いずれも葬儀社に相談して用意してもらうことができ葬儀社のプランに含まれる場合もあります。
メリット
自宅での安置の一番のメリットは、ご家族や弔問の方が落ち着いてゆっくりとお別れの時間を過ごせることです。
仏式では線香やろうそくの火を絶やさないようにしながら、故人を見守ります。
枕経をご自宅でしっかりと行えることもメリットでしょう。
デメリット
ご自宅が高層マンションやエレベーター設備が整っていないマンションやアパートの場合、エレベーターに入らない、通路や階段などの共用部が狭くご自宅に運び入れることが大変な場合があります。
マンションの規約で制限されている場合もあり、事前の管理人への確認が必要となります。
ご遺体の安置には作法があり、慣れない方には大変なことです。
一般的には「北枕」にし、掛け布団の上下を逆になるようにし枕を用意せずに顔に白布をかけます。
故人の手は胸元で組ませ、数珠を手にかけ宗派によっては胸のあたりに刃物を守り刀としておきます。
ドライアイスや枕飾り、弔問客用の座布団なども必要です。
葬儀社に相談して用意してもらうこともでき、葬儀社のプランに含まれる場合もあります。
斎場や葬儀社の安置室での安置
住宅事情などによってご自宅での安置が難しい、安置の準備やご遺体の管理を全て斎場や葬儀社任せられる安心感と遺族の負担軽減を考えて、最近では斎場や葬儀社の安置所での安置も一般的になってきています。
費用
安置施設利用料は、斎場や葬儀社によって異なります。
セレモールでは、一日20,000円~50,000円でご利用いただけます。(会員様は20%割引)
ただし、ドライアイス費用は一日10,000円前後が別に必要となります。
最近は、宿泊型の安置施設も増えていますが、付き添い安置ができる場合でも、斎場や葬儀社によっては別途費用がかかることがありますので、事前に確認が必要です。
メリット
安置の準備やご遺体の管理を斎場や葬儀社に全てお任せできることが一番のメリットです。
ご自宅で弔問の用意などが難しい場合にも、斎場・葬儀社の安置室で面会ができる場合には選ばれる理由となっています。
ご遺体搬送の回数も少なくてすみ、宗教を問わずに利用できるという点もメリットです。 但し、全ての安置室で設備が整っているわけではありません。
安置室で安置をした後は、通夜・葬儀の当日まで対面できないところもあります。
希望される方すべてが付き添いできないこともあり、費用もかかりますので、事前に確認が必要です。
デメリット
面会や弔問の時間が決められていることが多い、
ご遺族が自宅との移動に時間がかかる、
安置日数分の線香を絶やさないため付き添い依頼した場合の費用が必要になること
などがデメリットとなります。
民間業者の遺体保管場所での安置
遺体安置や面会に特化した安置専用の施設が増えつつあり、遺体ホテルと言う場合もあります。
住宅事情や火葬場の不足により遺体を待機させる必要があることや、また葬祭場などのように面会時間に制限がない(少ない)といったことに対応した新しい業態です。
付き添い可能な施設もあり、また、直葬(火葬式)や家族葬までも対応している業者もあります。
長期間の安置には適していないことが多いので、必ず事前に安置日数などの確認が必要です。
費用
保管施設の利用料は、業者によって異なりますので事前の確認が必要です。
メリット
ご遺体専用の安置施設では、家族や親族などがゆっくりとお別れの時間を自由に持てることがメリットです。
(面会時間は業者によってことなるので確認が必要です)
ご自宅で安置が難しい場合や火葬場の都合で待機が必要な場合、葬儀を行う場所が遠方のために一時的な安置が必要な場合、宗教的で決まっている場所に移すまでの間の安置が必要な場合など便利な施設となります。
デメリット
搬送を含め費用は必ずしも安くならないことがあります。施設が自宅から遠い場所にある場合、ご家族の移動に時間もかかります。火葬や葬儀を行うため別に葬儀社を手配する必要もあります。
あいあーる 葬祭会館セレモール では、セレモール仙台 別館として安置専用の施設「別館 こもれび」を2018年11月18日よりOPEN致します。
ご自宅にお戻りになれない方、希望の会館・施設に安置できない場合などにご利用いただけます。